過去問分析と対策2(選択科目II)
問題II-1 (4問より1問選択)
鋼構造が2問ずつ(II-1-1・II-1-2)
鋼材、設計、製作(継手・施工架設等含む)、維持管理(疲労・損傷・腐食・点検等)の 4 分野から出題されている。
R2より2問ずつに傾向変更。
R5:断面減少・疲労き裂・変形、き裂・非破壊検査
R4:腐食の防食機能、座屈のメカニズム
R3:破壊現象、高力ボルト
R2:高性能鋼、複合構造
R1:座屈現象、 溶接方法、 腐食、疲労き裂
H30:時刻歴応答解析法、複合構造、現場溶接管理項目、架設計画立案
H29:高性能鋼、陸上輸送、性能設計型設計法、安全対策
H28:振動障害、架設工法、大地震、非破壊検査
H27:耐震設計法、精度確保、サイクル疲労、地震発生後の点検
H26:高性能鋼、耐震性向上、鋼構造物の特徴、損傷形態
H25:主要5元素、限界状態設計法、接合方式、防せい防食法
コンクリートが2問づつ(II-1-3・II-1-4)
材料、設計手法、施工時品質、初期欠陥、破壊、劣化補修点検から出題されている。
R5:プレキャスト工法、寒中コンクリート
R4:高炉セメントB・フライアッシュセメントB、充填不足
R3:高強度化、非破壊検査
R2:生産性向上(機械式継手・レディミクストCo)、劣化現象
R1:混合構造、化学混和剤、暑中コンクリート、塩害の4つのステージ
H30:調査・点検、初期ひびわれ、環境負荷低減、鉄筋の継手
H29:PCの初期欠陥、繊維補強コンクリート、ワーカビリティ、要求性能と性能照査
H28:劣化、水中不分離性、脆性的破壊、耐震設計
H27:充填不足、施工段階の不具合、温度ひび割れ、電気化学的補修工法
H26:再劣化、寒中コンクリート、乾燥収縮ひび割れ、複合構造
H25:塩害環境、繰返し水平力、アルカリシリカ反応、高強度コンクリート
以下、コンクリートに関しては、マインドマップで整理すると「初期欠陥、ひび割れ」「アルカリシリカ反応」「材料」「施工」「点検」が頻出。
基本的に知識を問う内容
- キーワードの概要
- 原理、構造メカニズム
- 特徴、長所
- 適用箇所、効果
- 実用例、手順
- リスク、留意点
- 対策、工夫
- 波及効果、将来展望
- 熱意
問題フォーマットの確認・解答フォーマット(案)のベース作成
問題フォーマット
ケース1:これらの方法から2つを選択し、その○○を概説するとともに,その○○が劣化した場合の対処方法とその留意点を説明せよ。
ケース2:○○の種類を2つ挙げ,そのメカニズムについて説明せよ。また,それぞれの○○を防止するために配慮すべき点を述べよ。
ケース3:○○について,共通する特徴と異なる特徴をそれぞれ2つ挙げて説明せよ。
ケース4:○○の発生原因について1つ示し詳述せよ。その発生を防ぐために,○○で留意すべき事項を複数示し,それぞれに対し留意する理由と対策を述べよ。
問題Ⅱ-2 (2問より1問選択)
2020年度から、設計施工と維持管理(改築増築含む)に関して答える問題に変更されている。
<コンクリート>
R5:超過外力、点検困難部の損傷
R4:設計済み構造物の工期短縮、火災や車両衝突等突発的作用
R3:打ち継ぎ部の不具合、耐震補強
R2:制約条件、既設構造物の改築・増築or維持・補修
R1:補修計画、耐震補強
H30:工期短縮、軽量コンクリート
H29:表層品質の確保、設計図のない既設
H28:強度不足、耐荷力
H27:耐震設計、補修対策
H26:耐荷力、プレキャスト化
H25:長寿命化、既存不適格
<鋼構造>
R5:Coと同じ
R4:Coと同じ
R3:Coと同じ
R2:Coと同じ
R1:技術開発、不適合の再発防止
H30:更新・長寿命化、工期短縮
H29:補修設計、近隣への環境対策
H28:複合構造、防食計画
H27:補修補強、現場継手
H26:防せい防食計画、精度管理
H25:耐震基準、溶接品質
選択II-2の出題傾向
- 業務(キーワード)は何かを確認する。
- 出題に与えられた条件を確認する。
- あなたの「立場・役割」を確認する。
- 解答すべき項目を確認する。
(1)調査・検討すべき事項とその内容
(2)留意点・工夫点を含めた業務手順
(3)関係者との調整方策
対策1:キーワード学習
- 過去問からキーワードを抽出する
- キーワード分析項目でまとめる
対策2:リーダーシップ発揮方法の抽出
【技術士二次試験】選択科目Ⅱ-2を克服!解答ポイントをおさえよう!
- 関係者が誰なのかを考える
- その関係者がもつ「利害」を考える。
- 利害に対する「調整」方策を考える
コメント