技術士一次試験[建設部門]勉強法(R4受験-自己採点合格)

R5.11.26に初受験しました。自己採点結果では合格。
合額発表は2月下旬です。

事前に問題頻出傾向を整理していたのがよかったと思っています。問題傾向などを整理しながら勉強をしていましたので勉強方法を載せようと思います。受験する方の参考になれば嬉しいです。

<自己採点結果>
基礎:9問  ・・・合格点
適正:11問・・・合格点
専門:14問・・・合格点

目次

勉強方針

基礎は、1〜5群それぞれで3問解答できるよう過去問対策。
  たとえば、1群だけで全年度解いてみて、類似問題や同様問題の整理をしながら解く。
  要は、試験の時に3問ずつ解答ができればよいのです。

基礎は1〜5群の6問ずつの内、3問を選択して解答します。
つまり各3問ずつ分かればば良いのです。

勉強方法としては、1群〜5群を全てやるのではなく、1群だけでR4年〜R30年等、分野ごとに解いていきました。そうすることで、出題傾向や苦手な問題が分かってきます。どうしても理解できない問題は飛ばせばよいのです。1問に時間を掛けるよりも、どんどん問題を解いていきましょう。


適正は、全問解答が必要となるため、全問題解答できるよう過去問対策。

適正科目は、全問解答しないといけませんので、過去問をやるしかありません。
本番では、初出題の問題などもあるようですが、ひたすら過去問技術士法第4章条文を覚えることを行いました。常識で分かる問題などもあります。


  
・専門は、範囲が多いため、出題傾向および的を絞って学習する。
  専門部門ごとに全年度解いてみて、類似問題や同様問題の整理をしながら解く。
  結構過去問の類似が出てきていたり、問題文を少し変えたものがあることに気づく。
  項目は11項目あるため自分なりに傾向をまとめてみた。

私の行なった専門の勉強方法は、項目一つずつに対して問題を解いていきました。
いきなり35問解いたところで、何が解けそうなのか、どこで点が取れそうなのかよく分からなかったからです。


例えば、最初の1〜4問目で出題される「土質及び基礎」の分野で、1〜4問目をR4年度〜H30年度までの問題を解くような方法です。4問ずつ解いていく訳なので、短時間でも何年度分か学習できますし、なにより傾向が分かります。似たような問題が意外と多いことに気づきます。

トンネル」分野であれば毎年1問の出題なので、10年分やっても10問です。そんなに時間がかからないと思います。
こうやって分野ごとに傾向を掴みながら、過去問を解いていきました。

使った教材

・専門科目は、「ガチンコ技術士学園」の過去問7回分+本年度予想 技術士第一次試験建設部門対策 を使用しました。
・基礎、適正科目は、ユーキャンのユーキャンの技術士 第一次試験 基礎・適性 過去問完全解説&予想模試を使用しました。

いずれも、問題を解きながら問題集に直接書き込むスタイルで解いていきました。
とりあえず解くこと。ノートに綺麗にまとめたりする必要性を感じていませんでしたので、とにかく問題集に殴り書きし、解いていきました。

適正科目

全15問解答する必要があるため、過去問を解く!!8問確実に解答できることを目標とした。
まんべんなく出題される。
技術士法第4章条文は暗記!、過去問を繰り返し解き覚える。

基礎科目

1〜5群の6問中3問ずつ解答、全15問回答し、8問以上確実に取れるようにする。
・以下頻出問題を整理し、過去問を解いてみる作戦。
1問当たり4分程度で解く練習。
・解きやすい計算問題などはサービス問題として解けるようにしておく。時間がかかるようならパス。
※3問超えて解答すると失格 マークの際は気を付ける。

1群 設計・計画に関するもの

頻出順
1.設計理論 (H25、H26、H27、H28、H29、H30、R1、R1(再)、R2)※毎年出題
2.費用対効果
(H25、H26、H27、H28、H29、H30、R1、R1(再)、R2)※毎年出題
3.システム設計・信頼度
(H26、H27、H28、H30、R1再、R2) ※ほぼ毎年出題
4.品質管理 
(H25、H26、H27、H28、R1再) ※H25〜ほぼ出題
5.製造物責任(PL)  (H25、H27、H30)
6.ISO、JIS (H27)

<設計理論>・公差、限界ゲージ、投影方法、心のバリアフリー、ユニバーサルデザイン7原則、弾性・塑性、オイラー座屈、固有振動数、製造物責任法

1〜4のジャンルが頻出で、毎年出題しているため、重点的に解く。

2群 情報・論理に関するもの

頻出順
1.アルゴリズム ※H26〜毎年出題
2.論理式 ※ほぼ毎年出題
3.二進数・基数変換 ※ほぼ毎年出題
4.論理演算 ※ほぼ毎年出題
5.情報セキュリティ ※近年ほぼ毎年出題
6.コンピュータ理論  
(H25、H26、H28、H29、R2)
7.情報量(ビット計算)
(H25、H27、R1再、R2)
8.ベン図 (H25、H27、R1再、R2)
9.誤差 (H27)

1〜5のジャンルが頻出であるため、重点的に。

3群 解析に関するもの

頻出順
1.応力 ※ほぼ毎年出題
2.導関数 ※ほぼ毎年出題
3.有限要素法 ※ほぼ毎年出題
4.解析手法 ※ほぼ毎年出題
5.ばね等 ※ほぼ毎年出題
6.積分 (H28、H30、R1再)
7.ベクトル (H28)
8.電気抵抗その他 (H29、H30)
9.気体、流体 (R2)

1〜5のジャンルがほぼ毎年出題で頻出のため、重点的に解く。

4群 材料・化学・バイオに関するもの

私は、仕事柄馴染みがほぼないジャンルなので、なんとか3問解答できるように過去問で対策する
バイオなんてさっぱりな分野なので、科学、材料で点を取る計画にしました。

頻出順(各2問ずつ)
1.化学 ※毎年出題
2.材料 ※毎年出題
3.バイオ
※毎年出題

5群 環境・エネルギー・技術に関するもの

頻出順
1.環境 ※毎年出題
2.エネルギー ※毎年出題
3.技術史 ※毎年出題
4.技術全般 (H25、H26、H28、H30)
5.知的財産 (H27)
6.リスクマネジメント(R1再)

※歴史上の技術者に関する問題は毎年出題。
1〜3のジャンルが頻出。

専門科目(建設部門)

近年の出題傾向
土質及び基礎:4・・・目標3
鋼構造:5    ・・・目標3
コンクリート:3 ・・・目標2(劣化現象は毎年出題)
都市及び地方計画:4 ・・・目標2
河川:6    ・・・目標3
砂防:2   ・・・目標1(砂防施設を中心に出題)
海岸・海洋:2 (海の波、流れ、施設、算定公式など)
港湾・空港:1  ・・・目標1 (空港と港湾交互に出題傾向?)
電力土木:2
道路:1 (構造・設計分野が多い)
鉄道:1 ・・・目標1(出題範囲が少ない、過去問が出ればラッキー)
トンネル:1 ・・・目標1(シールドトンネルと山岳トンネル限定出題傾向)
施工計画:2 ・・・目標1(労働安全衛生・施工計画・工程管理に限定出題傾向)
建設環境:2 ・・・目標1(公害、環境アセスメント、指標等、過去問類似問題が多い)
目標: 19/25 ・・・13問以上合格

個人的戦略方法
勉強時間が限られている中で、効率よく、合格できるように試行錯誤してみる。
青は、出題数が多いため、できるだけ選択・解答できるよう過去問をメインに学習する。
緑は、出題数が少ないため、過去問と同類が出題された場合や、知識的に分かる問題に解くことにする。
オレンジは、基本解答しない。試験当日、知識的に分かるような問題であれば解答することにする。

1. 土質及び基礎

※毎年4問出題 1〜4問目。

「土の基本、調査、試験、用語説明」は、毎年出題、サービス問題
・透水・地下水、斜面の安定がここ最近出題、公式・計算問題が毎年出題傾向。

2.鋼構造およびコンクリート

※毎年8問出題(鋼構造:5問、コンクリート:3問)

各種断面諸量、はりの断面力図、はりのたわみなどの材料力学と静的構造力学の基礎知識が多い。
・構造計算毎年2問出題

3.都市及び地方計画

※毎年4題  13〜16問目。
・都市計画の難問は選択しない。(単純に私がよくわかってないからです)
・都市交通は比較的易しい問題が多い。

4.河川、砂防及び海岸・海洋

※毎年9問出題(河川:4〜6問、砂防:2〜3問、海岸・海洋:2問)

・河川
ベルヌーイの定理
ピエゾ水頭
マニングの平均流速公式
合理式
堤防のドレーン工

5.港湾及び空港

※毎年1問出題(港湾・空港が交互に1題出題) 25か26問目 サービス問題
チャンス問題、出題傾向が結構限られている。

6.電力土木

※毎年2問 27・28問目。
業務でやらないのでパス。

7.道路

※毎年1問 29問目。
分かれば解く感じ。

8.鉄道

※毎年1問 30問目。
業務でやらないのでパス。過去問出たらラッキーくらいで。

9.トンネル

※毎年1問 過去問(下記内容)出れば選択する→サービス問題 だいたい31問目?
・シールド工法および山岳工法のどちらかが頻出
トンネル山岳(NATM)
・軟弱な沖積層には適用しない。
・覆工は、掘削後、支保工により地山の変形が収束後、行う。

シールド工法
・シールド工法:砂、粘土、岩盤など色々な地質でトンネルを造れる工法。
 周辺環境に悪影響を与えないようにトンネルを作ることが可能。都市部などでも安全につくることが可能。
 河川などの地下水が豊富な場所でも可能である。
・ロックボルトの支保機能は、亀裂の発生した中硬岩や硬岩地山では、主に亀裂面に平行な方向あるいは直角な方向の相対変位を抑制すること。
・軟岩や未固結地山では、おもにトンネル半径方向に生ずるトンネル壁面と地山内部との相対変位を抑制すること。
・テールボイド:セグメントと地山の間の空隙のこと。

10.施工計画、施工設備及び積算

※毎年2問 だいたい32、33問目。
・工程管理、仮設計画、安全管理が類似問題多い。

11.建設環境 

※毎年2問 だいたい34、35問目。
・環境アセスメントが頻出。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

30代会社員。
j-adv.comは
マイホーム購入をお金のことや、自身のスキルアップなどの備忘録ブログ。

コメント

コメントする

目次