問題II-1は、専門的学識、コミュニケーションの2つのコンピテンシーが求められています。
答案1枚問題であるため、記述内容では【専門的学識】を、読みやすさで【コミュニケーション】を意識するのが良いです。過去問などから頻出キーワードを整理し、以下の項目で技術士ノートを作ることがおすすめです。
・概要と特徴
・留意事項と理由、対策
・原理(メカニズム)と留意点
※技術的キーワードをできる限り盛り込む。文章にせず箇条書きでも良いです。
選択科目II -1 設問と学習法
質問内容は、過去問などから以下の設問が多いため、フォーマットを整理しておきましょう。
- 次の〇〇の中から1つ選び、~における留意点を述べよ。
→設計や施工などで、業務を進めるうえで生じうるエラーを整理し、あらかじめ調査することを求められています。
- 次の〇〇の中から1つ選び、~における概要と特徴を述べよ。
→単純な説明問題です。『概要」は辞書的に、『特徴』は似ている他の物との差を説明する必要があります。
- 次の〇〇の中から1つ選び、~について対策を述べよ。
→『不具合を未然に防ぐための行動』を述べる必要があります。
・頻出キーワードごとに、用語説明+特徴や効果/制度の背景+概要説明/調査、設計の説明と留意点/工法や方式等の説明、留意点を整理しておくのが効果的です。
過去問分析と対策(選択科目II-1)
問題II-1の過去問出題整理 (コンクリート)
(II-1-3・II-1-4)
材料、設計手法、施工時品質、初期欠陥、破壊、劣化補修点検から出題されている。
R6:コンクリートの変状、温度ひび割れ
R5:プレキャスト工法、寒中コンクリート
R4:高炉セメントB・フライアッシュセメントB、充填不足
R3:高強度化、非破壊検査
R2:生産性向上(機械式継手・レディミクストCo)、劣化現象
R1:混合構造、化学混和剤、暑中コンクリート、塩害の4つのステージ
H30:調査・点検、初期ひびわれ、環境負荷低減、鉄筋の継手
H29:PCの初期欠陥、繊維補強コンクリート、ワーカビリティ、要求性能と性能照査
H28:劣化、水中不分離性、脆性的破壊、耐震設計
H27:充填不足、施工段階の不具合、温度ひび割れ、電気化学的補修工法
H26:再劣化、寒中コンクリート、乾燥収縮ひび割れ、複合構造
H25:塩害環境、繰返し水平力、アルカリシリカ反応、高強度コンクリート
整理した過去問キーワードを下に、技術士ノートを作成し、キーワード学習を行いました。
技術士ノートの作成
キーワードの学習のため、技術士ノートを作成しながら学習しました。
例えば「塩害」がキーワードなら以下のような感じに、
・キーワード
・定義
・劣化メカニズム
・調査方法
・補修方法
・参考文献
を自分でまとめることで理解に繋げました。この技術士ノートは、応用すれば日々の業務勉強ノートとしても活用できるため、専門用語などの学習にも活用できます。


個人的勉強法1:勉強用エクセル(マクロ)の作成
以下は、R6年度の過去問2問題について作成したフォーマット(例)です。
必須1と同様にマクロを組んだ自作エクセルフォーマットで、こちらは問題文と解答論文、メモ欄を入れて勉強しながらキーワードの学習メモに使いました。A41枚なので、主に通勤電車内や、昼休憩などのスキマ時間で勉強しました。
希望者などがもしいればnoteなどで提供してみようかと思っています。

個人的勉強法2:論文解答例の作成(14問題)
論文解答例は、最近の過去問から14問題文作成し、エクセルに取りまとめました。
2論文については、論文添削サービスを使用し、添削していただき、それを元に他の論文解答を作成していきました。
1)R6-II-1 変状(塩害)
2)R6-II-2 温度ひび割れ
3)R5-II-1 プレキャスト工法 (技術士による添削済)
4)R5-II-2 寒中コンクリート (技術士による添削済)
5)R4-II-1 JISセメント
6)R4-II-2 充填不足
7)R3-II-1 高強度コンクリート
8)R3-II-2 非破壊検査
9)R2-II-1 機械式継手
10)R2-II-2 凍害
11)R1-II-1-5 混合構造
12)R2-II-1-6 化学混和剤
13)R1-II-1-7 暑中コンクリート
14)R2-II-1-8 塩害の4ステージ
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