このページは、技術士二次試験の受験学習履歴としてメモを兼ねて勉強しながらの攻略法を整理しているページです。過去問を行えばよい試験とは違い、600文字x9枚を書く特殊な試験のため、モチベーション維持も兼ねて記録しています。結果が出るまで、必ずしも合格に寄与する内容かの判断ができないことを承知の上参考程度に見てください。
令和7年度技術士第二次試験の開示請求の回答が届きました。BAAの結果、必須科目Iが「1.5点」足りず不合格になっていました。
建設部門 鋼構造及びコンクリート部門の筆記試験合格率が6.6%だったのを見ると、あと1.5点あればその中に入れたと思うと悔しい限りです。その他II・IIIとも60%ギリギリのため、全体的な見直しが必要なことが分かりました。
点数開示のメリットは、対策が必要なのか把握ができることです。
R6結果がBCBだったのを踏まえると、全体的に点数アップしBAAと合格に近づいてきました。


必須が60%以上ないとまず合格を手にすることができないため、対策をする必要がありました。再度、私が受験する「建設部門」の過去問から出題内容を整理するところから始めました。その後、解答の仕方や型を見直すことにしました。R8年のGWにEXCELで整理しているMy解答例の問題全てをブラッシュアップした。(2026/5/2〜4の3日間[1日5時間以上程度]で約17時間ブラッシュアップに時間を費やし、まとめ直しました。)
このGWから「YPT」というアプリを用い、勉強時間の可視化をすることにしました。


以下、合格に向けての個人的戦略をまとめています。合格に向けての自分自身の心構えを以下に書いておく。
・R8試験必ず合格する!!受験費用20500円あれば、美味しいご飯食べれるぞ。無駄にするな。
・なぜ技術士受験するのか?給料アップ、モチベアップ、名刺に書ける、客先と対等の肩書きになれる・・・等
・A評価解答例を疑え!それは60点取れただけのものではないか?60点をいくら真似しても60点だ。
自分でしっかり考える!真似できるところは取り入れる!求められている解答は何か?それは評価される解答になっているか?採点者はどこを採点してるのか?
・自分の解答の型、解答例を作成せよ。他人の型を使っても自分で本番書けなければ意味がない。
・通勤時間、昼休憩、スキマ時間、セミナー、書籍、技術士合格者のアドバイス、使えるものはすべて使って努力せよ。
まわりの大多数はSNSやネット、スマホゲームだらけだ。気にするな。
使用テキスト・書籍
いろいろな書籍などを購入し、学習しています。以下の論文の書き方やSUKIYAKI塾の鳥居さんの本が良いと思いました。

コンクリートの選択問題II-1対策では、基本的な専門知識がないと記述ができないため、「コンクリート標準示方書 : 設計編、施工編、維持管理編」を購入し、勉強に活用しています。

必須科目I(建設部門)の過去問分析
過去7年分(R7〜R1の出題問題)を整理したものが以下のとおり。
| 必須科目I-1 | 必須科目I-2 | |
| R1 | 生産性向上 | 国土強靭化 |
| R2 | 担い手確保 | 維持管理 |
| R3 | 循環型社会 | 水害対策 |
| R4 | DX | カーボンニュートラル |
| R5 | 大規模地震対策 | 維持管理 |
| R6 | 社会資本整備 | DX(大規模災害) |
| R7 | 担い手確保 | 社会資本整備 |
<頻出の整理・分析>
過去5年の傾向を確認してみると、以下5項目が重要キーワードと考えられる。
「①国土強靭化、②維持管理、③DX、④担い手・生産性向上、⑤環境」
以下の5論文に対する論文解答案を整理することで、出題内容が変わってもある程度対応できると考えました。
国土強靭化・防災・社会資本整備
・R1・R3・R5(大規模地震)・R6・R7
維持管理
・R2、R5
自然環境保全(カーボンニュートラル・循環型社会)
・R4(低炭素社会)、R3(循環型社会)
DXの推進・生産性の向上
・R4(DX)、R1(生産性向上)、R6
担い手確保
・R2、R7
選択科目II-1(コンクリート)の過去問分析
鋼構造及びコンクリート部門ですが、私はコンクリート構造の設計メインのためコンクリートのみ整理し学習をしています。
出題傾向としては、「劣化・施工管理・設計・材料・維持管理」とコンクリート全般の問題が出題されています。
| カテゴリー | テーマ | 出題年度 |
| 劣化・耐久性 | 塩害 (対策、調査、再劣化、ステージ含む) | R6、R1、H28、H26、H25 |
| アルカリシリカ反応 (ASR) (メカニズム、抑制対策) | R6、R2、H28、H25 | |
| 中性化 (水分浸透による中性化と鋼材腐食) | R6、R2、H28 | |
| 凍害 (凍結防止剤散布環境下) | R6、R2 | |
| 複合劣化 / 複数の劣化作用 | R6、H21 | |
| 長寿命化 / 耐久設計の課題 | H23、H22 | |
| 施工・品質 | 暑中コンクリート (品質確保、対策) | R7、R1、H26 |
| 寒中コンクリート (品質確保、対策) | R5 | |
| 鉄筋の定着方法 (機械式定着、利点、留意点) | R7 | |
| 温度ひび割れ/マスコンクリート (発生メカニズムと抑制対策) | R6、H27、H24 | |
| 充填不良 (スランプ値管理含む) | R4、H27 | |
| 乾燥収縮及びひび割れ (発生メカニズム、制御) | H30、H26、H22、H21 | |
| 鉄筋の継手 (重ね、圧接、溶接、機械式) | H30、H24、H21 | |
| ワーカビリティーの向上 | H29 | |
| 生コンクリートの品質 (受け入れ時の不具合、処置) | H22 | |
| 生産性・省力化 | プレキャスト工法 | R5、H23 |
| 生産性向上 (機械式継手、高流動コンクリート) | R2 | |
| 鉄筋構造物の合理化・省力化 (継手、定着、配筋) | H24 | |
| 構造・設計 | 高強度コンクリート | R3・H25 |
| 鋼とコンクリートの複合構造 (混在構造) | R1、H26、H21 | |
| 構造物に要求される性能 / 性能照査型設計 | H29、H24 | |
| PC構造物の初期欠陥/安全性 | H29、H23、H21 | |
| 耐震設計 / じん性確保 (照査方法、留意点、補強) | H28、H25、H24、H23、H21 | |
| 破壊形態 (RC柱、曲げ・せん断破壊) | H28、H25 | |
| 材料 | 特殊セメント (高炉セメントB種、フライアッシュセメントB種) | R4、H23 |
| 化学混和剤 (JIS A 6204) | R1 | |
| 環境負荷低減に資する材料 | H30、H22 | |
| 繊維を使用したコンクリート | H29、H24 | |
| 特殊コンクリート (水中不分離性、高強度、高流動、高耐久) | H28、H25、H23 | |
| 骨材 (品質、スラグ細骨材) | H24、H21 | |
| 維持管理・補修 | 調査・点検 (非破壊試験法、日常点検、かぶり厚さ) | R3、H30、H25、H23、H22 |
| 浮きやエフロレッセンスを伴うひび割れ調査 | R3 | |
| 電気化学的補修工法 | H27 | |
| 構造物の補修 (耐久性回復・向上) | H24 | |
| 予防保全 (維持管理サイクル) | H23 |
選択科目II-2(コンクリート)の過去問分析
2020年度から、設計施工と維持管理(改築増築含む)に関して答える問題に変更されている。
<コンクリート>
R7:現地状況等の条件及びその構造物の耐久性確保のために更なる検討
大規模地震により損傷した構造物の恒久的な復旧計画
R6:
R5:超過外力、点検困難部の損傷
R4:設計済み構造物の工期短縮、火災や車両衝突等突発的作用
R3:打ち継ぎ部の不具合、耐震補強
R2:制約条件、既設構造物の改築・増築or維持・補修
R1:補修計画、耐震補強
H30:工期短縮、軽量コンクリート
H29:表層品質の確保、設計図のない既設
H28:強度不足、耐荷力
H27:耐震設計、補修対策
H26:耐荷力、プレキャスト化
H25:長寿命化、既存不適格
選択科目III(コンクリート)の過去問分析
<コンクリート>
R5:技術継承・育成、担い手不足
R4:老朽化対策、サプライチェーンマネジメント
R3:新材料新工法、維持管理
R2:BIM/CIM、性能規定化
R1:インフラ輸出、CO2削減
H30:防災減災対策、生産性向上
H29:生産性向上、効率的な維持管理
H28:品質確保、二酸化炭素対策
H27:復興工事、維持管理サイクル
H26:需要増大、維持管理
H25:生産性向上、延命化
問題フォーマットの確認・解答フォーマット(案)のベース作成
必須問題Iでは、600字x3枚、計1800文字以内の記述かつ制限時間があるため、フォーマットを予め決めておき、それに沿って書く内容だけに集中することが重要だと考えました。
①R6初受験時では、文章を直していたり、フォーマットが定まっていないと時間のロスに繋がり、制限時間内に書き終わることが難しいと感じた。時間ギリギリで見直すことが全然できなかった。
②R7受験時では、あらかじめ型を決めたことにより、どれだけの行で書けばよいかが分かっていたため、型を意識して書きやすかった。見直す時間も確保ができた。
問題フォーマット(R1〜R7でほぼ共通である)
(1)技術者としての立場で、○○○に対し重要な課題を多面的な観点から3つ抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2)前問(1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題をその理由とともに1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を具体的に示せ。
(3)全問(2)で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4)上記事項を業務として遂行するに当たり、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から必要となる要件、留意点を述べよ。
設問(1)は、3つと記載があることから、必ず3つの課題を記述します。最近R6R7の問題では、観点を明記した上でと記述があることから、必ず観点を明記してから課題を書くこと。
タイトルとして書く方法でも、「よって、○○の観点から△△が課題である。」の本文記載でも、明記してあれば問題ないのかな?と思いました。自分の書きやすいのはタイトルの方なのでR8はそのようにしようと考えています。
設問(2)は、(1)で挙げた課題の中から、重要課題を1つ選び理由を簡潔に記述、複数の解決策とあるが、課題と同様に3つ多面的に記述するのが良いと考えられる。
最も重要と考える・・・とあるので、「○○が最も重要と考える」とし、理由は〜と考えた理由を書くと思考プロセスを提示できるものと考える。
設問(3)は、(2)で記述した解決策を実行しても、新たに生じるリスクと、そのリスクに対する対策を記述する。専門記述とあるため、建設部門一般に関する専門キーワードを散りばめながら記述するのが良い。
また、踏まえた考えを示せ。とあるため、こちらも「○○と考える。や〜が重要である。」と思考プロセス,提案書の書き方が好ましいと考える。
設問(4)は、技術者倫理、社会持続性の観点は、主に技術者倫理要項の1・2に関する内容を記述するのが良いと考える。
技術者倫理1:技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先する。
技術者倫理2:技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたって持続可能な社会の実現に貢献する。
ただし、定型文を書くだけでなく、出題テーマに沿った記述をすることで差別化が図れる、点数アップに繋がると考える。
※タイトルなどは、下線を定規で線を書き、強調することで見やすさを心がける。丁寧な文字を心掛ける。
勉強していて、最近思ったのが、A評価論文の多くが、最初から最後まで「〜である。」しか使っていないことだった。設問の内容によって、変えることでしっかりと設問に答えていることになるのではないか?
個人的勉強方法
- 過去問と合格論文などから問題分析を行う(示されたテーマにおいて、現状とその原因を把握分析する)
- 課題抽出(問題解決のために、何をすべきか提示する。考えた理由も必ず示す。課題は複数示すこと。)
- 課題解決策の提示(提示した課題の1つに対する具体的な解決策を複数示す)
- リスク対策などの提示(具体策の効果や、懸念事項への対応策を示す)
- 技術者倫理、持続可能性の観点から必要な要件を記述(技術者倫理は公益確保の観点で説明する)
「テーマ」に対する「問題(原因)」「課題(解決の方向性)」「具体策」「リスク」などを技術ノートに整理。論文としてアウトプットできるように練習。
答案の記述量のイメージについて(全3枚)
- 課題提案:1枚
- 課題解決策の提示:1枚
- リスク対策などの提示:0.5枚
- 技術者倫理、持続可能性の観点から必要な要件:0.5枚
教材の使用方法・日々の学習について
- 合格論文やA判定論文を過信しない。⇨60%以上の合格点論文であり、高得点とは限らない。
(60%ギリギリの論文かもしれない。)
実際、市販の合格解答例の書き方に倣って、R7は試験に挑んだが、60%前後の点数であったことから、A評価解答例というのは60点ぎりぎりのものが数多く出回っているのでは?ということを感じた。 - 解答方法は、自分なりにまとめ、解答しやすい方法を身につける。
(書籍などの記述方法を暗記し、記載するのはNG、あくまでフォーマットを身につけ、内容は問題の題意に沿って書くようにする。暗記では、試験当日書けない可能性が高い。) - 添削サービスなどを利用し、第三者(技術士)に見てもらう、アドバイスをもらう。
(私は上司(技術士)に見ていただき、有効なアドバイスをいただきました。あとは、ココナラで添削サービスを利用し合格基準に達するまで添削⇨修正を繰り返しました。第三者の目も自分で気付けないところに気づけるため大事だと実感しました。) - A41枚で見れるように論文解答を作成し、印刷して通勤時、スキマ時間に学習。システム手帳も活用。
社会人の試験学習は、家庭を持っていれば尚更勉強する時間が限られます。天才でない限り、スキマ時間を有効活用し、コツコツ努力するしかありません。
個人的勉強法(1):My解答例の作成(エクセルで作成)
各テーマごとに、問題文と論文解答、与条件や観点の整理にA41枚で見れるエクセルを作成し印刷しています。
※自分なりの解答の型、レイアウト、書き方を反映、整理、それぞれ1テーマずつ技術士の添削済。
あとは各テーマごとに作成・とりまとめしています。
通勤時や隙間時間には印刷したもので学習しています。
自作エクセルマクロは、以下の条件で作成しており、自動で論文解答用紙に適した文字数で改行、詰め、句読点などの処理を行うようにしました。入力していくだけで自動整理されるものです。
・セル内容が24文字(句読点で終わる場合は25文字)を超える場合、セルの分割や移動を自動で処理するようなマクロのため、文字数超過、文字数不足、1枚に収まる文章がどれくらいなのかが、簡単に把握できます。
行数を書くことで、どれくらいの行数で書くべきか、目安の確認にもなっています。
(技術士試験解答用の原稿用紙Wordなどがありますが、すべてこれで作成、印刷するとどうしても3枚セットになったり、私は1枚で俯瞰して見れるほうが効率的と感じたため以下のようなエクセルを作成しました。問題文も同時に見れるため、問題に対する解答として、求められている解答となっているのか?の確認もA4-1枚で確認できます。)
以下は、必須問題I・II-1に作成したフォーマット(例)です。同様にII-2、IIIも作成しており、自分の勉強しやすいものを考えて勉強することが大事かと思います。


個人的勉強法(2):上記My解答例を用い、手書きにて骨子学習をする。
上記で、自分用にまとめたMy解答例を用い、骨子ノートに手書きで骨子学習を行う。
(1)はパソコンで作成→印刷→内容確認→ブラッシュアップ→印刷(エクセルベース)
(2)は(1)見ながら骨子ノート手書き→問題から骨子ノート手書き→確認をする予定です。(紙・手書きベース)
パソコン上では、まとめる・整理するのは得意ですが、「考え・記述する」といったプロセスが出来ず(私は)、また実際の筆記試験は手書きのため、活かせる方法は?と試行錯誤した結果、骨子を紙に手書きで書くことで、実際の筆記のときの思考プロセスも鍛えられるのではという結論に至った。解答用紙をたくさん書くことをするのは効果が薄いし時間がかかりすぎると考えました。
そのため、オリジナル骨子ノートをWORDで作成、印刷し、手書きによる骨子学習(2)を開始している。
(必須I・選択II-2・選択III)
別記事で書いた、「骨子ノート」データを活用し、手書き学習実施中。考えながら書くため、最初は結構時間かかる・・・。


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