RCCM(鋼構造及びコンクリート)に令和2年度で合格しました。使った教材は4,000円のフリーダウンロードパス1つだけです。
この試験でいちばん大事だと思ったのは、「どの問題で何点取るか」を先に決めてしまうことでした。合格基準が「各問題50%以上 かつ 総合60%以上」という2段構えなので、逆算して目標点を配分すると、やるべきことが一気にはっきりします。
- 目標点の設計——択一で稼ぎ、論文は50%でも耐える組み立て
- 問題Ⅰ〜Ⅳの対策と、問題Ⅳの配点構造のからくり
- CBTを2回に分けて受験したことのメリット
- 令和2年度 合格
- 鋼構造及びコンクリート
- 教材費 4,000円のみ
- CBT・2回に分けて受験
1. 合格基準と、目標点の設計
各問題 50%以上 かつ 総合得点 60%以上
この2段構えの基準に対して、私は次のように目標点を配分して学習に取り組みました。
| 問題 | 形式 | 内容 | 目標 |
|---|---|---|---|
| 問題Ⅰ | 記述式 | 受験する専門技術部門の業務経験 | 60% |
| 問題Ⅱ | 4択 | 業務関連法制度、建設一般の知識、技術者倫理等 | 80% |
| 問題Ⅲ | 記述式 | 管理技術力 | 60% |
| 問題Ⅳ | 4択 | 土木関連の基礎的技術知識と、受験する部門の専門技術知識 | 80% |
| 総合平均 | — | — | 約70% |
「択一で稼ぎ、論文は耐える」という設計
この配分にすると総合平均が70%くらいになるので、合格点(60%)に対して10%の余裕ができます。
- 択一(Ⅱ・Ⅳ)は8割以上を目指す——過去問で確実に積める
- 論文(Ⅰ・Ⅲ)は最低50%ギリギリだったとしても、総合平均で合格できるように準備する
論文は、キーワードを必要最低限使ってあり、的外れなことを書いていなければ50%は取れるのではと考えています。とはいえギリギリを狙うのは危険なので、余裕を持った点を取れるように準備するのがおすすめです。
2. 使った教材はこれだけ
| 教材 | 費用 |
|---|---|
| RCCM 試験対策オンライン販売 フリーダウンロードパス | 4,000円 |
教材はこれだけで十分に合格できると思います。
あとは「合格するぞ」の気持ちが大事です。
3. 勉強方法の全体像
主に行ったのは、次の4つです。
- RCCM試験突破マニュアルを一読した
- 過去問題集(問題Ⅱ・問題Ⅳ)を全年度解いた
- 問題Ⅰの専門技術部門の業務経験を整理した(Wordで打ち込み整理)
- 問題Ⅲの管理技術力論文を整理した(5問題分・Wordで打ち込み整理)
やることは「過去問」と「事前準備の2本」だけ
択一(Ⅱ・Ⅳ)は過去問を全年度解く。記述(Ⅰ・Ⅲ)は事前に書けるものを作り込んでおく。問題Ⅰは自分の業務経験、問題Ⅲは事前公開される5問題なので、どちらも試験当日までに準備が完了できるのがこの試験の特徴です。
4. 問題別の対策
問題Ⅰ|受験する専門技術部門の業務経験(記述式)
記述する直近4年間の4業務について、業務実績をあらかじめ整理しました。
- 発注者名・業務名称・職務内容・履行時間を4物件分決めておき、記述できるよう練習した
- 一度パソコンで下書きし、次は空白のWordに一から全部入力——実際の試験を想定した入力練習をした
- 「RCCM受験を応援するページ」の案用紙書式を活用した
見落としやすい注意点
業務実績証明書の記載欄の番号と、業務名を合わせる必要があります。ここは要注意です。
また、可能であれば上司やRCCMを持っている方に添削していただくのがおすすめです。私は添削してくれる環境が職場になかったので、添削なしで挑みました。
問題Ⅱ|業務関連法制度、建設一般の知識、技術者倫理等(択一)
- 過去問題を全年度解いた
- 解いていくと、過去問題から何度か出ている問題傾向が掴めた
- 紙で勉強するのが向いているタイプだったので、両面2アップ印刷して書き込みながら解いた
ここで点数を稼げるようにすると良いと思います。
問題Ⅲ|管理技術力(記述式)
事前に公開される5問題について、自分なりの記述を作成しました。どんな問題が出ても書けるように、キーワードから骨子作成、論文作成するコツをつかむと良いです。
テーマは「時勢」から出る
働き方改革など今の時勢に合ったテーマが多いので、普段から経済や新聞を読んでいる方なら、書けるテーマが1つや2つはあるのではないでしょうか。私は働き方改革が書きやすいと思いました。
文例集が試験対策資料にありますが、書き方の参考にする程度とし、自分なりの論文作成をしてください。
問題Ⅳ|土木関連の基礎的技術知識と専門技術知識(択一)
問題4-1と問題4-2の2つに解答する必要があります。配点構造を理解しておくと、戦い方が変わります。
| 区分 | 内容 | 解答数 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 問題4-1 | 土木関連に関する必要な基礎技術(4択) | 20問すべてに解答 | 半分 |
| 問題4-2 | 専門分野について | 30問のうち10問に解答 | 半分 |
実は問題Ⅳは点を取りやすい
- 問題4-1は基礎技術の問題なので、できるだけ点を取りやすい
- 問題4-2は30問のうち10問を選べるので、分かる問題が10問あれば全部解ける——そう考えると、こちらも点を取りやすいと言えます
対策は問題Ⅱと同じで、過去問を全年度解いていけばOKだと思います。解いていくと問題傾向が掴めます。
特に4-2については、業務で道路橋示方書を読んで設計に携わっていたので、分かる問題が結構ありました。
5. CBTは2回に分けて受験できる
| 受験日 | 試験 | 内容 |
|---|---|---|
| 1回目 | 試験A | 問題Ⅰ(記述)+問題Ⅱ(択一) |
| 2回目 (翌週) | 試験B | 問題Ⅲ(記述)+問題Ⅳ(択一) |
これは現在のCBT試験の大きなメリット
私は試験A(問題Ⅰ・Ⅱ)と試験B(問題Ⅲ・Ⅳ)を2回(2週)に分けて受験しました。
2回に分けられるため、それぞれに集中して学習できます。4問題すべてを1日で仕上げる必要がないというのは、社会人にとってかなり大きいと思います。
6. 受験したときの感想
問題Ⅱ・問題Ⅳ(択一)
9割は解けた自信がありました。過去問を全年度やった効果がそのまま出た形です。
問題Ⅰ(業務経験)
あらかじめ整理した内容をしっかり記載できました。事前準備がそのまま点になる問題です。
問題Ⅲ(管理技術力)
あらかじめ想定していた問題とはずれ、焦りました(予想問題が見事にはずれ、かなり焦りました)。それでも落ち着いて、必須用語を使った文章構築を考えながら書いていきました。
試験終了後は問題Ⅰと問題Ⅲの論文採点が不安でしたが……点数をいただけたということで、的外れなことは書いていなかったようで安心しました。
予想が外れても書けるようにしておく
問題Ⅲは事前に5問題が公開されるので、つい「準備した内容を書く」つもりになります。しかし実際には想定と違う切り口で問われることがある——だからこそ、暗記ではなく「キーワードから骨子を作って論文にする」練習が効いてきます。
7. まとめ
- 合格基準は各問題50%以上 かつ 総合60%以上。まず目標点を配分してから学習に入る。
- 配分は択一(Ⅱ・Ⅳ)80% / 記述(Ⅰ・Ⅲ)60%。総合平均70%で、合格点に10%の余裕を作る。
- 択一は過去問を全年度。傾向が掴め、ここが得点源になる。
- 記述は試験当日までに準備を完了できる——問題Ⅰは自分の業務経験、問題Ⅲは事前公開の5問題。
- 問題Ⅰは業務実績証明書の番号と業務名を合わせるのを忘れずに。
- 問題Ⅳは4-2が30問中10問選択なので、思ったより点を取りやすい。
- CBTは試験A・Bを2回に分けて受験できる。集中して学習できるので活用したい。
- 教材は4,000円のフリーダウンロードパス1つで十分。あとは合格するぞの気持ち。
参考リンク
※本記事は筆者が令和2年度に受験した際の個人的な体験記です。試験制度・出題形式・合格基準・受験方式等は変更されることがあります。受験の際は、必ず建設コンサルタンツ協会などの最新の公式情報をご確認ください。
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